変化と成長を続ける企業価値の高い会社へ
創業6年目に「田辺経営相談所」を法人に改組し、「株式会社田辺経営相談所」が設立された。当時、田辺昇一は41歳。このとき、日本の経営コンサルティング会社として初めて日本経済新聞へ全面広告を掲出。名もなき経営者が、全面に掲出した「挑む — 無限の変化にいどむ!」の広告は、意志と情熱を世に問うたメッセージであった。この広告掲載料は300万円。当時の企業規模からしても破格のマーケティング、ブランディング活動であった。
そして創業から36年後、法人設立30年後の1993年10月に、株式公開(店頭公開)を果たすことになる。クライアント企業も成長の過程で上場するようになり、実践主義を標榜する私たち自身が上場することで、さらにその意味が増すと考えたからである。その際にも、日本経済新聞の全面に広告を掲載。メッセージは「志 — 志さらに高く」。当時の日本では、経営コンサルティング会社の上場自体が珍しいことであった。
そして2016年9月28日、株式店頭公開から23年目、タナベコンサルティンググループは東証一部銘柄に指定された。(現在、東京証券取引所プライム市場に上場)そして、東証プライム市場に上場するコンサルティングファームで最も歴史ある会社となった。日本の経営コンサルティングのパイオニアとしての自覚を深めるとともに、実践主義に向けた思いを新たにした。世界中から優秀な人材が集まり、変化と成長を続ける企業価値の高い会社へのステージがはじまった。